永遠の絆

だけどその分、親は当たり前に厳しくって門限は20時って決まっている。

そんな葵がもし妊娠したとすると当たり前に親に言える訳がない…。


「ねぇ…、美咲。どうしよう…」


潤んだ瞳であたしを見つめ葵はあたしの手をスッと離し崩れ込む。


「ちょっ、葵!!」


あたしは崩れ込んだ葵の前にしゃがみ込み身体をゆっくり擦る。


「どうしよう…」


もうその言葉しか出てこない葵は膝に顔を埋めて泣きそうな声を出す。


「ちょっと待ちなよ。まだしてるって決まった訳じゃないじゃん。遅れてるって言う可能性もあるしさ。あと、後1週間だけ待ちなよ」

「だって今まで…、遅れ…た事…、ないもん」


途切れ途切れに話す葵の身体を抱え上げ、あたしは葵の身体を抱きしめた。



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