永遠の絆
暫くの間、あたしはずっとそうしてた。何分そうしてたのかなんて分かんないけど、蹲(うずくま)ってた。
暫くそうしてて気分が少しだけ落ち着いてからシャワーを浴びた。
翔に言われた通りシャワーをしただけで何だか身体が軽くなったようにさっぱりした。
脱衣所を出てリビングに行くと、そこには翔の姿はなく辺りを見渡しているとフワッと揺れるカーテンの先に人影が見える。
ベランダに出ている翔の口にはタバコが咥えられていて、遠くの方を見つめてた。
そんな翔から目線を離し、あたしはソファーに座りこんで身体をソファーに預けた。
ベランダから入ってくる冷たい風が少しだけ身体を震わす。
このまま消えてなくなりたい。そう思わせるのは何でなんだろうか。もう生きるのに疲れた証かもしんない。
頬を伝う熱い滴があたしを狂わす。
助けてって誰に言えばいいの?そう思えば思うほど涙が溢れてくる。
「風邪ひくぞ」
頭上から不意に聞こえた声に身体が少しピクって動いた。
少しだけ頬を伝っている涙を拭い、顔を下に伏せた。
「おーい、聞いてんのか?風邪ひくっつってんだろ?ベッド行けよ」
「いい」
「良くねぇよ。俺が困る」
そう言った翔は勢いよくあたしの身体を引っ張り身体を立たせた。