永遠の絆
「へぇー…とうとう俺に興味でてきたんだ?」
「違う」
「違う…か」
ポツリとそう言った後、ジュンの嘲笑が耳に入った。
もう、それだけでも嫌になる。
「まぁ、いいや。つーかさ、お前タイミング悪すぎ」
続けられた言葉にあたしの眉間にシワが寄る。
「…何が?」
「今からいいところなのによ」
「…は?だから何が?」
「あー…何?知りてーの?」
そのジュンの声は笑ってた。だからなのかも知れない。
嫌な予感が…した。
「ねぇ、あんたもしかして…」
「あれ?もしかして気づいてた?そう多分、美咲が思ってる事と俺の思ってる事は一緒だと思う。だから電話してきたんじゃねーの?」
「ねぇ!!葵に何してんの!?」
嫌な予感は見事に的中してた。そう感じた途端、あたしは精一杯叫んでた。多忙に出さない大きな自分の声が頭に響く。
胸のざわめきが苦しさに変わった瞬間だった。