永遠の絆
「見つ…かった、の?」
「あぁ」
「一人で探してたの?」
「いや…ツレに手伝ってもらったけど」
「そっか…」
「もう出てこねぇよ。…警察に送ったから」
翔の口からそう聞いて思わず安堵のため息が漏れる。
ジュンも皆…捕まったんだ。そらそうだよね…人、刺してんだし。
これで終わったんだって思うと安心した涙が頬を伝った。
「…翔?」
「うん?」
「ごめんね?あたしが…あたしが…」
「それ以上何も聞きたくねぇ。みぃちゃんが謝ってる姿とか想像したら俺…何て言ったらいいのか分かんねぇ」
「ごめん…」
「ほらまた謝った」
そう言って聞こえてくるのは翔の薄ら笑った声。その声で落ち付けたのは、きっと翔だったからだと思った。
電話を切るまで、翔は一切あたしに何も聞かなかったし言わなかった。あたしの行動を諒ちゃんに聞いたのかなって一瞬思ったけど、聞く時間なんてなかったと思う。
ただ、言いたい事はいっぱいあるのに言わなかっただけか、もうあたしの事なんてどうでもよくなって言わないままか…。
それは分かんないけど、どうでもいいって思われてるのなら、どうしょうって頭を抱える自分がいた。