永遠の絆

「だってそれはみぃちゃんの夢だろ?」

「そうだけど…でもっ、」

「でも何?」

「…あたしも翔が好きなの。いつからか分かんないけど気づいたら好きになってた。もちろんママの事もあったけど、翔に優しくされたりすると自分のコントロールが上手くできなくて…」

「……」

「…行こうって決めてても翔が頭に浮かんで行き場を塞いで…」


それ以上何も言えなかった。

上手く言葉にだせない所為もあるしなんて言ったら、何て伝えたらいいのかなんて分かんなかった。

膝に顔を埋め頭を抱える。胸の窮屈な感覚がまた…涙に変わりそうだった。


「そっか…。ごめん、俺の所為で」

「…翔の所為じゃないよ」

「でも俺の所為かもって言ったろ?」

「そうだけど…」


上手く答えが見つからなかった。

何て言ったらいいのかさえも分かんなくて、頭の中がちゃんと整理出来なくなってた。


「今のみぃちゃんの答えは?」

「…答えって?」

「留学。したいかしたくないか、行きたいか行きたくないのかどっち?」


選択技なんてもう一つしかなかった。

あたしの答えはもうたった一つだけ。



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