永遠の絆

「人気だよね…」


隣でボソッと呟いた葵に、あたしは視線を移し「誰が?」と口を開く。


「ほら、あの白スーツの人…」


葵は平然な顔をして真っ直ぐ見つめる。ってか、白スーツって普通に翔なんだけど…


どー見ても翔なんだけど。


マジ、何やってんのアイツ。ってか人気って何?


「あの人、知ってんの?」

「えっ、知ってるも何もあの人NO1のホストじゃん」

「…――は?」


頭の中が一瞬、真っ白になって思考が停止した気分になった。


何言ってんの葵…。じゃなくて何やってんのアイツ。

トビって言ったじゃん。

トビ職って普通に言ってたじゃん。



< 51 / 595 >

この作品をシェア

pagetop