永遠の絆
溢れる愛情
2月に入り気温はさらにグッと落ち、身体が悴(かじか)む程震える。
そして2月に入って1週間を過ぎた頃だった。
もう3年と言う事もあって学校にはほとんど生徒は居ない。
来たい人達とか後は勉強をしたい人のみになっていた。
そんな中、あたしは担任から呼ばれて学校まで足を運ぶ。学校に着いてすぐに向かったのは職員室。
「新山、これな」
そう言ってすぐに渡されたのは留学に関する物。
「すみません。ありがとうございます」
渡された白い封筒を手にして中身を覗き込む。中には小さなパンフレットとか何か分かんないけど色々と入ってた。
「手続き完了したからな。住む所も希望してあった所に全部手配したからな」
「はい」
「後、日程とかは全部中に入ってるから。まぁ、色々と準備とかあるから早く行った方がいいかもな」
「…はい」
「頑張れよ」
「はい。有難うございました」
深々と頭を下げたあたしは職員室を出て教室へと向かった。
教室にはちらほらと人が居る程度。そんな中、あたしは自分の席へと座りさっき受け取った封筒の中身を全部取り出し机の上に広げた。
これから行く学校の地図とか住所とか、完了した領収書とか一枚一枚丁寧に目を通していくと、これからの日程表で目が止まった。
4月5日から新しい生活がスタートする。
でも、あっちでの準備とか学校行くまでに少し風景に慣れたいから1週間前には行かなくちゃ行けない。
だとすると計算的には後、日本に居るのも1カ月と2週間くらい。
もう今からまさにカウントダウンが始まってる。