ACO
話した事ないし、
名前も知らないのにおかしいよね。


ただ、
ボールを無我夢中で追っかけてる姿が目に焼き付いて離れなかった。


今だにそれが恋だったのか、
憧れだったのかは、
わからない。



でも、
毎日……、
毎日……、
彼を見てた。



一生懸命に、
ガムシャラに、
生きている。


そんな彼が羨ましくも思えたし……、

『何が楽しいの?』って、
軽蔑もしてた。



あたしとは正反対の彼だった。
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