ベイビーベイビーベイビー
 
 祥吾の意識は回復したのか?
 そして手術とは、一体なんの手術なのだろう?

 今すぐ聞きたい事は溢れるほどにあるけれど、

「詳しい容態については医師からご家族に伝えてありますので」

という職員にひとまず「ありがとうございます」と軽く礼を言うと、綾乃たちは薄暗い病院の通路を巡り、祥吾の両親がいるであろう待合室へと向かった。



 教えられた待合室は病院の3階にあった。

 エレベーターで3階まで上がり降り立つ頃、時刻は既に深夜12時を回っていた。

 にも関わらず、ナースステーションでは看護師らが未だ慌ただしく業務に勤しんでいた。




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