ベイビーベイビーベイビー
昨夜の飲み会は二次会もなくて、真理江は早々と帰宅することができた。
その帰りのタクシーでも、勿論部屋に戻ってからも、真理江は祥吾に電話を掛け続けていた。
しかし真理江が何度掛けても、呼び出し音はするものの、すぐにそれは留守番電話サービスへと切り替わってしまうのだった。
祥吾は昨夜も残業であったのだろうか?
そして休日である今日も仕事をしているのであろうか?
とにかく ここ最近の祥吾の仕事というのが普段とは何やら様子が違うことは、詳細聞かない真理江でさえも容易に理解できた。
木曜日の夜、会えない事について祥吾に恨み言をぶつけた真理江であったが、しかしこうも忙しそうにしているのを見れば、少なからず罪悪感を抱かずにはいられない。
真理江は、とにかく祥吾に一言謝りたいと思っていた。
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