ベイビーベイビーベイビー
Rainy3 綾乃
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祥吾の手術が終わったのは、明け方近くになってからであった。
待合室の灯りは一晩中点けられたまま、長い長い夜が明けた。
夜半から降り出した強い雨。
しかし ここに居る者で、それに気に留める者はいなかった。
長い手術を耐えた祥吾は、未だ予断を許さない状況には変わりない。
術後は8階にあるICUへと移された。
医師から「容態は落ち着いている」と聞かされるものの、祥吾の意識は未だ一度も戻らない。
祥吾の体とコードで繋がれた祥吾の生命活動を見張る機器が、時折 けたたましい程のブザー音を鳴り響かせ、祥吾と綾乃の家族に異様な緊張感を与えた。
そしてその度にやって来る看護師は、祥吾の様子やら機材やらを見ては「大丈夫ですよ、大きな異変はありません」とだけ告げて、再びナースステーションに戻って行く。
そんな事が夜明けまで何度となく繰り返された。
祥吾の手術が終わったのは、明け方近くになってからであった。
待合室の灯りは一晩中点けられたまま、長い長い夜が明けた。
夜半から降り出した強い雨。
しかし ここに居る者で、それに気に留める者はいなかった。
長い手術を耐えた祥吾は、未だ予断を許さない状況には変わりない。
術後は8階にあるICUへと移された。
医師から「容態は落ち着いている」と聞かされるものの、祥吾の意識は未だ一度も戻らない。
祥吾の体とコードで繋がれた祥吾の生命活動を見張る機器が、時折 けたたましい程のブザー音を鳴り響かせ、祥吾と綾乃の家族に異様な緊張感を与えた。
そしてその度にやって来る看護師は、祥吾の様子やら機材やらを見ては「大丈夫ですよ、大きな異変はありません」とだけ告げて、再びナースステーションに戻って行く。
そんな事が夜明けまで何度となく繰り返された。