ベイビーベイビーベイビー
 

 とはいえ、こんな風に突然の連休を手に入れたところで、真理江は別段する事がなかった。

 祥吾とも、連休前から忙しそうな様子であったから、この連休に出掛けようなどと提案できないでいた。


 仕事の話は滅多にしない祥吾であるから、真理江は祥吾が休日返上で働くつもりであったのかどうかは知るところにない。

 けれどもしも時間が空いた祥吾が、この真理江の部屋に寄る事があれば、祥吾の好きな料理でも作ってもてなしてあげられればと思っていた。

 だから冴子に小旅行に誘われもしたのであるが、それも断り、祥吾がいつ来てもいいように休日を全部空けておいたのであった。



.
< 195 / 475 >

この作品をシェア

pagetop