ベイビーベイビーベイビー
 

 突然に溢れだす涙と、自責の念。



 私が祥吾を殺した?

 私が祥吾を殺した?


 私が――…



「ごめん、祥吾。
 ごめんなさい…ごめん……祥吾――」


 まだ身体に温かさの残る祥吾に触れることすらできぬまま、綾乃はその場に崩れるように倒れ込んだ。


 遠のいていく意識。


 もういいんだよ、もう終わったんだ――



 綾乃が意識を失う間際、見覚えのある優しい顔の祥吾が、自分を受け止めるのが見えた気がした。



 もう、生きてなんていたくない――。







~『ベイビーたちの……』綾乃~
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