ベイビーベイビーベイビー
麻美は、このあからさまな程に与えられる百合子からの愛情があるからこそ、安心し、くつろぎ、第二の故郷として身を委ねられていた。
両親を超える程、あからさまに与えられる愛情。
もしかしたら「結婚」とは何処に住むかなど本当にどうでもよいことで、そういう愛情を自分に与えてくれる環境こそが重要なのではないかと、そんな当たり前な事を今更に感じた。
藤堂が言っていた「夢がないな」とは、きっとそういう事なのだろうと云うことも。