ベイビーベイビーベイビー
それに続くようにして、他の親類達も、それぞれに役割を模索し始めた。
祥吾とこの世との別れを滞りなくやってあげたい、そんな心を皆が抱いたのであろう。
涙を流しながらも、尽きない悲しみの言葉を吐き出しながらも、それが早世した祥吾の供養になると信じて。
その様子を見ていた祥吾の友人たちも、
「お通夜の日などが決まったら、この中の誰でもいいので教えて下さい。
その他の奴らにも、分かる範囲で連絡を入れさせてもらいます。
良かったら、皆で写した写真なんかも飾らせて下さい」
と頭を下げると、静かにこの病室を後にした。