ベイビーベイビーベイビー
 

 そんな冴子に対し、真理江は申し訳なさそうに、

「ありがとう。大丈夫……と思う」

 とだけ答えたのであるが、これを聞いた冴子は、

「それならよかったわ。
 私はもう少し眠りたいから、真理江はシャワー浴びてらっしゃいよ。
 いつ起きてもいいように、タオルなんかは用意しておいたから」

 と真理江にシャワーを勧めると、再びソファのくぼみへと身体を沈め、部屋は再び静まり返った。



「うん、じゃあ、そうさせてもらうね」

 真理江はこれ以上冴子の眠りを邪魔しないように、音を立てないように気を使いながら、足音を消すようにしながらバルスームへと向かった。



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