ベイビーベイビーベイビー
 

 するとそこは負けん気の強い体育会系の若者たちだ。

「そんなわけないじゃないですか!
 そうですよ、いつかあの銀行マンに頭を下げさせてやりましょう!」

「僕も古澤さんについていきますよ。残業でも独立でも!」

「融資決定したら、祝い酒を飲みに連れてって下さいよ!」

と、頼もしく祥吾に返した。


 祥吾は更に笑った。

 後輩たちも皆で笑った。




「20時までだな、それ以降の残業は禁止。とっとと片付けるぞ」

 際限のない残業は効率が悪いと考える祥吾は、あえて時間を制限した。



 こうして更なる結束を固めた祥吾と後輩たちは、大半を上が決定した事業計画書を、一から見直しにかかった。







〜『ベイビーたちの計画』 祥吾 〜

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