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「ぅうーわっ!空、白っ!」

「太陽がくすんで見えるー。」

「てか、輪郭がわかるし。」

「ぐあっ!」

「なにやってんの?!」

「歩道!敷石が割れてた!」

「ほんと、やんなっちゃうよねえ。マンホールは蓋がないし。」

ここは、アジアの、ある広大な国。

その首都で、あたしたちは出会った。

「そこ。西瓜の皮が落ちてる。ふんづけるよ。」

「うわ。ほんとだ。日本じゃありえないよね。早く帰りたい。」

「あたしも。」

「こうして考えるとさ、日本ってきれいで安全で、いいよねえ。」

「だねえ。小学生が一人で外歩けるとか、こっちじゃありえないもんね。」

「あたし、中学生になるまで外に出してもらえなかったもん。」

「あたしもー!」

「帰国したらさ、あたしたちで遠出しようよ。」

「いいね。楽しそう!」

「じゃあさあ…」

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