太郎君のヒ・ミ・ツ♪
太郎…
太郎…
アレッ?
太郎はどこだ?
「…野衣!」
あたしを呼び、手をユラユラと左右に揺らすのは…
「太郎〜ッ」
あたしは
太郎のもとへ駆け寄った。
「…ごめんね!
遅くなっちゃって」
「良いよ?
柚子ちゃん大丈夫なのか?」
何で知ってんの!!
エスパー?!
んな訳ないかっ…
「大丈夫だよ」
「由麻が
心配してたからな…」
へっ?
今"由麻"って言わなかった?
「今…由麻って言った?」
太郎はキョトンとした顔をして頷いた。
「由麻ちゃんと
どー言う関係なの?」
あたしは
下唇を噛みながら俯いた。