太郎君のヒ・ミ・ツ♪



太郎…

太郎…

アレッ?

太郎はどこだ?

「…野衣!」

あたしを呼び、手をユラユラと左右に揺らすのは…


「太郎〜ッ」

あたしは
太郎のもとへ駆け寄った。

「…ごめんね!
遅くなっちゃって」

「良いよ?
柚子ちゃん大丈夫なのか?」


何で知ってんの!!

エスパー?!

んな訳ないかっ…

「大丈夫だよ」

「由麻が
心配してたからな…」


へっ?

今"由麻"って言わなかった?

「今…由麻って言った?」


太郎はキョトンとした顔をして頷いた。


「由麻ちゃんと
どー言う関係なの?」


あたしは
下唇を噛みながら俯いた。
< 102 / 133 >

この作品をシェア

pagetop