太郎君のヒ・ミ・ツ♪



「俺ん家来たら何する?」

ドキッ!
そうだ泊まりに行くんだ…

「な…何?急に」

「愛し合う?」

グハッ…

あ、愛し合う?って…

バカな質問やめれ…

「バーカ!
フンフンフ〜ン♪」

あたしは最近流行っている歌を鼻歌にして唄った。

「あっ俺も
その歌知ってる♪」

「マジ?良いよね〜」

「だよなぁ!」

意外な所で意見が合った
あたし達は、歌の話しをしていた。





「ホラ着いたゾ〜」


自転車から下りて
上を見上げると…


「ウワッ…」

す…凄い…

オートロック付きのマンションだった。

「何階立て?」

「30階」

さささ、30階立て?!

スゲー…

「何突っ立ってんだよ。
早く行くぞ」

太郎はあたしの腕を引いてマンションに入った。


太郎はオートロックを解除してエレベーターに乗った。

「何階?」

「25階」

「25階ッ?!」

ありえない…

そんな事を考えていると、
あっという間に25階に着いた。

「高ッ…」

今にもめまいがしそうだ。
テクテクと太郎の後ろを歩くあたし。



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