太郎君のヒ・ミ・ツ♪
「俺と遊ぶ?」
「遊ぶ訳ねーだろ。」
えっ?
そこに居たのは息を切らした太郎がいた。
「んだよ。男連れかよ」
男はブツブツ文句を言いながら人混みに消えて行った。
「…大丈夫か?」
太郎はあたしの手を握り、立たせてくれた。
「さきさき行ってごめんな」
「あたしこそごめん…」
「楽しみたいって気持ちがデカイからなんかイライラしてたわ…」
そっか…
太郎も楽しみたいんだよね。
「楽しもッ!」
「ぉう。つか、こんな傷作ってんじゃねーよ?」
「ごめんッ」
太郎は「泣くなよ?」と、言ってあたしの手を握り、歩き出した。
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