太郎君のヒ・ミ・ツ♪
「華奈子様、着きました。」
ドアが自動で開くと本上さんは車から下りた。
あたしも続いて、下りた。
「いらっしゃいませ。本上様」
ウワッ…
さっきからビビりっぱなしだ…
「さ、岸辺さん座って?」
「はっ…はい。」
「何飲みますか?」
「こ…紅茶で」
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飲み物が配られて、本上さんが話し始めた。
「今日、御呼び立てしたのは…太郎様なお話なんですが。」
やっぱり…
「あなた、太郎様とお付き合いされているでしょ?」
「…………」
「今すぐ別れてくださる?」
「…え?」
言われるのは分かっていたけど…いざ言われると苦しい。
「あたくし、
太郎様の婚約者ですの。」
コンヤクシャ…
こんやくしゃ…
婚約者…
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