太郎君のヒ・ミ・ツ♪
ガチャ…
「開けるな!」
由麻ちゃんが声をかけた時にはもう遅かった。
「ウワッ…」
扉を開けた途端…
マジックペンの匂いっぽい匂いがとても匂った。
中にはビニール袋を口に当てながら皆うつろな顔をしていた。
その中にはもちろん柚子もいた…
「何?コレ…」
「シンナーだよ…」
シンナー…??
シンナーってラリっちゃうんだよね?
柚子…おかしくなっちゃったの?
「柚子!!柚子!!
しっかりしてよっ!」
あたしは柚子に駆け寄って肩を揺らした。
「邪魔なんだよ!」
バシッ!
「痛いっ…!!」
あたしは柚子に勢い良くビンタされた。
「野衣!戻りな!」
「由麻ちゃんは
柚子の姉でしょ?!
じゃあ柚子を止めてよ!」
由麻ちゃんは困った顔をした。
何で出来ないのよ!
お姉ちゃんでしょ?!
あたしは立ち上がり
「柚子のバカ!
目ぇ覚ましなよっ!」
あたしは柚子に怒鳴りつけて家を飛び出した。
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