太郎君のヒ・ミ・ツ♪



あたしは家を出て走り出した。


ハァハァハァ…


K公園には柚子の姿があった。


「…ゆーず。」

「野衣ッ…」

「で?どーした?」


柚子はゆっくりと話し始めた。


「龍也がね…
浮気してた相手が
由麻ネェだったんだ…。

でね、由麻ネェとケンカになってさ…龍也にも別れられちゃうし…

あたし…どーしたら良いかわかんなくなっちゃって…

それであんなバカな事やっちゃったんだ…」


今分かった!

由麻ちゃんがシンナーしてる柚子を止めなかったのはケンカしてたからか…

だからって…

止めないのはオカシイよ。


「野衣ッ…心配かけて
ごめんなさい。」


柚子は立ち上がって深々と頭を下げた。


「頭上げなよ…」


あたしは柚子の目を見た。

「柚子の悲しみはあたしに話せば2分の1になるんだから…

だから隠し事はナシ!」


あたしがそお言うと柚子は泣き出した。


「よしよし…
もう大丈夫だよ…」



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