あなたの側で…

実奈side


あれっ?櫂斗いない?


一緒に帰ろって言ったのに…


「ねぇ、櫂斗知らない?」

「櫂斗なら体育館裏で見たよ。」

「ありがと。」

「どういたしまして。」


パタパタ…


急いで帰りたいから櫂斗の鞄も持って行こ…

「あっ…かい…とっ…」


そこには櫂斗がカンちゃんとリッちゃんに抱きつかれていたんだ。


アタシはそこに鞄を置いて逃げてきちゃった…



鞄が落ちた音も大きかったし…

きっと櫂斗にはアタシが居たことバレてる…



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