アンビバレンス
校庭の砂は乾いててほこりっぽかった。暑くて首も顔もべたべた。明るいけど、もう6時だったし、校庭には加奈とあたししかいなかったよ。
「あたしさ、父さんいないじゃん?実はさ・・・今、刑務所入ってんの。」
「ええ!?なんでよ。」
「やっぱ驚くよね。2年位前だけど、恵、覚えてない?愛知の方であったバラバラ殺人。」
「うん。わかる。元タレントの人でしょ?殺された人って。えー?マジその犯人が、加奈のお父さんってわけじゃないよね?」
「あたしさ、父さんいないじゃん?実はさ・・・今、刑務所入ってんの。」
「ええ!?なんでよ。」
「やっぱ驚くよね。2年位前だけど、恵、覚えてない?愛知の方であったバラバラ殺人。」
「うん。わかる。元タレントの人でしょ?殺された人って。えー?マジその犯人が、加奈のお父さんってわけじゃないよね?」