Black Light

これは何?


初めての経験に

顔が高揚する


苦しくて

恥ずかしくて



唾液が混ざりあうような音が

耳元で聞こえる度に


何となく身をよじってみるけれど

湊の腕はしっかりと私を捕らえたまま


離そうとはしない









それからどのくらいの時間が経っただろうか


いつの間にか重なり合っていた唇は離れ


乾いた空気が私の頬をかすめていた




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