Black Light

「湊…
私…「行こう」


「え?」


「警告音まだ鳴ってるし。
早く行かねぇと。」


「あぁ…
うん」



何か拍子抜け


湊のあまりに普通の態度に

おどおどしている自分が何だか恥ずかしく思える




未だに高鳴る心臓を何とか落ち着け

勢いよく立ちあがると


あの少し前の夢の様な出来事は

泡みたいに儚く消えて


急激に私を現実に戻してしまうのだから



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