Black Light

「今日のために櫂国の人も道連れに?」


「あれは…

仕方なかったんだ。
ここに到達するために必要なものだった」


突如として涙が溢れ

上手く言葉が出てこない



「湊は…
湊は間違ってるよ。

確かに私が湊の両親を殺したのかもしれない。
あなたの国を滅ぼしたかもしれない。

でも…だったら殺すのは私たちだけでいいはずじゃないの?

私だけを…
私を殺したら…!

それでいいはずでしょ?


私は…
小さい頃からここにいて。

悪い人を殺すのは当たり前だって教えられてきた。
それを間違ったことだとは思わなかったし
普通のことだって思ってきたけど…


でも私湊に会って変わったんだよ。
誰かに対して…
初めて死なないでって思った。

守りたいって…そう思ったの。

これは間違ってること?


もう分かんないよ…」




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