Black Light

「……」


言い返せないのは

原因が私にあると知っていたから


「何か言うことないわけ?」


何が原因か

その答えはすぐ目の前にあるのに

人に頼ることを知らない私は

どうしていいのか分からない


「…ごめん。
次は頑張るから」




初めてだった

自分にやり遂げられないことがある、その現実が


一人そこに残された私は

何だか生きていることを否定されたようで

無性に空しさだけが溢れ返った


< 18 / 174 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop