Black Light
「そこに書いてある名前がやつのコードネーム。
で、その住所がそいつのアジト」
「じゃぁここにあの犯人も?」
「あぁ。
多分な」
「でも…
その情報だけじゃ、犯人の特定もできないし。
むやみにアジトに向かっても危ないだけだよ」
私の言葉に湊は神妙な面持ちで顔を歪める
言われなくても分かってる
そんな顔
私たちは暫く俯いたまま何も話さなかった
数秒いや数分
そのくらいの時間が経った時
湊は突然顔を上げ
覚悟を決めたように私の顔を見た
「あれやるしかねぇな」