Black Light
汰国の最高司令官部二名が暗殺されたその日
現場を見に行った私は衝撃を受けた
一つの乱れもなく
垂直に刺さったナイフ
無駄な血も流さず
一瞬で仕留めた証拠だった
腕の立つ暗殺者だということは一瞬で分かった
きっと今までにないくらい
苦戦を強いる戦いになるということも
あれだけの暗殺者が表に出てくるには
相当のことをしないといけない
それが湊と私の考え出した結果
一歩間違えれば戦争を引き起こすことにもなりかねないこの駆け引きに
政府が私たちに出した条件は
汰国の暗殺部隊である、その事実を隠し通すこと
もし少しでもその危険性があれば
すぐにでも死を選ぶこと------