Black Light
考えてみれば一瞬の出来事だったのかもしれない
普段なら多く感じる100人という人数が
あんな装置一つでこんな風になるなんて
所詮どれだけ集まっても
人間ということには変わりないんだと
荒れ狂う人々を見て、しみじみと思った
「悠里、次行くぞ!」
湊の声に我に帰る
外では大きな爆発音により、すぐに何が起こったのかと騒ぎになるだろう
政府が手を回すのも時間の問題だ
時間は当に限られているのだから
一階フロア全滅
生き残りは容赦なく息の根を止めた
残り50人