Black Light
身体全体が包帯でぐるぐる巻きにされて
重症だったことは間違いない
「あの…教官。
私どうして…ここに?」
「あぁ。
湊が無理して運んできたからなー
骨と皮だったぞ、お前」
「え?
…湊…が?」
「あぁ。
まぁ今回は現場に痕跡も残してないようだし。
上からも何も言われてないから…
だから生き残ってよし。
次の仕事もすぐ入るから一か月で治せよ」
教官の言葉も右から左に流れるくらい
私は驚きを隠せなかった
湊が私を…?
そんなはずないよ。
あの時湊は私を運べる身体じゃなかったはず
絶対に
彼はそんなことするはずもないのに…