Black Light

身体全体が包帯でぐるぐる巻きにされて

重症だったことは間違いない



「あの…教官。
私どうして…ここに?」


「あぁ。
湊が無理して運んできたからなー
骨と皮だったぞ、お前」


「え?
…湊…が?」


「あぁ。

まぁ今回は現場に痕跡も残してないようだし。
上からも何も言われてないから…

だから生き残ってよし。
次の仕事もすぐ入るから一か月で治せよ」




教官の言葉も右から左に流れるくらい

私は驚きを隠せなかった



湊が私を…?

そんなはずないよ。


あの時湊は私を運べる身体じゃなかったはず


絶対に

彼はそんなことするはずもないのに…


< 71 / 174 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop