Black Light
自ら死を選んだ戦友も少なくはなかった
自分が道具として利用されているというこの状況に、耐えられなくなったのだろう
あの時死を選ぶことができたのならば
どれだけ楽だったのだろうか
苦しい
悲しい
憎い
これだけが
この感情だけが私の生きる意味だった
ここでは人が人として扱われることはない
私たち訓練生はここで付けられた名前で呼ばれ
必然的に過去を忘れるよう、無言の暗示をかけられる
“YU-RI悠里”
それがここでの私のコードネーム