【短編】後輩カレシ。
今日の試合中の高野をみて、本当にバスケに対しての真剣な気持ちがわかった。
コート内での声、高野が一番だしてたんじゃないかな?
相手は二年生ばかりなのに高野はひるまず向かっていっていた。
そして点差がどんなに離れても高野は決してあきらめるような顔はしなかった。
私はいつもそんなプレーができてる?
そう考えてみると、高野はすごいと思った。
「私、高野のこと尊敬するっ!」
私はバックからペットボトルのアクエリを出してぐびっと飲んだ。
「あ…飲む?」
「え。」
高野にペットボトルを差し出した。
「や……いいです…。」
そう言って俯いた高野。
頬が少し赤い。
あ、そっか。