【短編】後輩カレシ。
え……
明日?
明日…なんかあったっけ?
すっかり困惑していると
「はい!」
高野が可愛くラッピングされた箱をだした。
「明日は……先輩の誕生日でしょう?」
あ……
すっかり忘れてた。
明日は私の誕生日……
「このプレゼントを、アイツと一緒に買いにいってたんですよ!アイツ先輩のこと大好きですから……」
「そしたらそんな変な誤解されるなんて……」とブツブツ言ってる高野。
なんだ……
そうだったんだ……
久美、やっぱり訊かないとわからないことってあるんだね。
「そっか……」
なんだか一気に全身の力が抜けた。