後悔、先に立たず。
余りに助けがなく、自分に余裕がない綾香は、
段々壊れていった。

ゆうには毎晩毎晩求められ、
子育てに、家事に追われ、

次第に八つ当たりの矛先は、子供に向かっていった。

泣くと叱り、
ダメだと思いながらも罵り、叩き、
嫌だと思っていたお義母さんと同じことをする様になっていったのだ。

正気で考えればいけないこと。それはわかっているが、正気でない、綾香にはわかっていてもとめられなかった。
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