後悔、先に立たず。
真由が
綾香の目の前にきた。
すると、
おもむろに、飴を出して
『ママ、あげゅ。』と頭を撫でてくれた。

綾香はハッとした。
辛いのは私だけじゃないんだ。
真由は私に叩かれてるのに
こんなに思いやってくれてる。
綾香は情けなくてありがたくて泣いた。

その時、
綾香は決めた。
「しっかりしよう。私にはメソメソしてる時間なんてないんだから」


眠っていた時計がいつものように忙しく動き出した
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