[短編集]恋花
“不登校”
“引きこもり”
世間一般ではそんな風に分類される。
生きていることに、変わりはないのにね。
私が学校に行かない間、クラスには何人か私を心配してメールをくれたり、
『遊びに行こう』と街へ誘ってくれた貴重な友達がいてくれた。
その子たちのおかげなのかもしれない。
今、私がこうして、卒業式に出席する決意を持てたのも。
「もうバラバラになっちゃうんだね…」
私の親友とも呼べる友達、ユウが言った。
その言葉に、私の心が少しだけ弾む。