[短編集]恋花

ハヤトは気にしてないみたいだったけど、あたしからしてみれば、

『そういう問題じゃないんだよー!』と叫びたいくらい恥ずかしかった。

あたしがどんなにシカトしても、ハヤトは追いかけてくるばかり。

そんな日がやっぱり2、3日続いて、

すると今度は、あたしと仲良かった女の子まで冷やかしてくるようになった。


『またハヤトくんとナツキちゃん一緒に帰るの?
いっつもだよね?
ふたりってつきあってるの?』


今思えば、その子はハヤトが好きだったんだと思う。

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