[短編集]恋花
『べつにつきあってるとかカンケーないだろ!
俺がナツキのことを好きだから毎日一緒にいるんだよ!』
予想外のハヤトの告白に、みんな唖然。
案の定あたしも、開いた口がふさがらなかった。
ふんぞり返りながら、“言ってやったぞ!”とでも言いたげな、満足そうな表情を浮かべるハヤト。
ハヤトの言葉に、
ハヤトの態度に、
あたしの体温は3度上昇。
結局その日は熱を出し、ハヤトに家までおんぶしてもらう結果となってしまった。
それからというもの、ハヤトは毎日あたしに“好き”だというようになった。