夢(ほし)職人ムムとワガママな絵本
とそこへ、にぎやかな声が聞こえてきました。
「ほーら、みんな、おいしいステーキやケーキを人間達のお口に届けよう」
そこにいたのは、トンガリ頭のフォークでした。
りっぱな“は”がじまんのナイフもいました。
ナイフとフォークは、共に助け合ってはたらいていました。
それを見ていたちいさな食器はうらやましくなりました。
「ねぇ、ぼくにもやらせて」
ちいさな食器は言いました。