夢(ほし)職人ムムとワガママな絵本
ぼくに出来る事
この日、ムムは夢を見ました。
たくさんの本と原稿用紙が散らばった汚い部屋にムムは立っていました。
全く見覚えがありません。
「あぁ、私はもうダメだ」
突然、男性の声がしました。
ムムは声がした方に目を向けました。
そこには椅子に座って机に肘をつけ、頭を抱えている男性の姿がありました。
どうやら、男性にはムムが見えないようでした。
「どうすればいいんだ?」
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