夢(ほし)職人ムムとワガママな絵本
そして、バンッッッと勢いよくドアが開きました。
ドアの振動で窓ガラスはガタガタと震えました。
その反動で、窓のさくに座っていたジャックはまた落ちてしまいました。
けど、今回は床の上じゃなく椅子のふかふかのクッションの上でした。
ジャックはゆっくり身体を起こし、窓際に登ろうと壁に身体をくっつけ一生懸命よじ登りました。
「あ、親方……」
ムムはセルディへと視線を移しました。