夢(ほし)職人ムムとワガママな絵本


そして、バンッッッと勢いよくドアが開きました。


ドアの振動で窓ガラスはガタガタと震えました。


その反動で、窓のさくに座っていたジャックはまた落ちてしまいました。


けど、今回は床の上じゃなく椅子のふかふかのクッションの上でした。


ジャックはゆっくり身体を起こし、窓際に登ろうと壁に身体をくっつけ一生懸命よじ登りました。



「あ、親方……」



ムムはセルディへと視線を移しました。

< 9 / 69 >

この作品をシェア

pagetop