†*陽楽学園*†
Chapter1
完璧生徒会長
「…いちょ…か…ぃちょー…会長!!」
「…んぁー…?」
あたしはゆっくりと重い瞼を開き
まだ半寝状態のあたしをゆさゆさと誰かが揺らす。
「会長!いい加減起きてくださいよ!?
今何時だと思ってんすか!」
はー…?
何時?何時って……何時?
あたしは目をこすりながら携帯を開く。
「ん――…っとー…?
7時ぃ……」
あーそっかぁ、7時かぁ……
……………………ん?
――――――!?!?!?!?
7時ィィィ!?!?
あたしはやっとその状況に気づいた。
「そーーっすよ!!7時っすよ!?朝の!!!
もしかして一晩ずーっとここにいたんですか!?」
その言葉に、あたしは昨日のことを思い出してみる。
―――たしか…
生徒会の仕事やってて……
その後…眠くて…寝ちゃったんだっけ?
「…あは、そうかもね♪」
「そうかもね♪じゃないっすよ!!
どーすんすか?今日学校ですよ?
会長、制服のままだし」
「あー…そっか」
しまったー…
ヤバイね。
「んー…じゃああたし一回寮戻ろーっと!
あたし遅刻して行くわ
笹村、先生に言っといてもらえる?」
「はぃ!?」
「よろしくね♪じゃぁねー」
「ちょっと会長!!!!!(涙)」
あたしは窓をヒョイっと超えて、寮へと戻った。