爆走ハラスメント〜ツンデレ生徒会と硬派な王子達
4人は真幸の通う道場に向かった。
学校から徒歩10分くらいの近場だった。
道場からは、ミットを叩く音が響いている。
その古いドアを開けると、練習生達の汗によって湿度と気温が高くなった、生暖かい空気が全身を包んだ。
すかさず秀一が、葉子の腕を掴み身構える。
練習生達の視線が一斉に4人に集まった。秀一の予想通り、その視線は葉子と和葉への好奇の視線へと変わっていった。
秀一は葉子を、葉子は和葉を視線から庇(カバ)うように真幸の後を付いて部屋の奥に入って行く。
そこは事務所だった。乱雑に置かれたボロボロの机の上には、沢山の格闘系の雑誌が積まれている。
1つの机の横で真幸は止まった。そして、積まれてあった雑誌を数冊捲(メク)ると試合の説明をはじめた。
「俺が今度出るのは、テレビでやってるS―1(総合格闘技のNO1を決める事を目的とした大会)の、もっと規模の小さい試合だと思ってくれればいい。」
真幸が開いたページには、
《Fighting Castle》
と呼ばれる試合の、結果及び内容が書かれていた。カラーページなので、試合中の写真が生々しく掲載されている。
学校から徒歩10分くらいの近場だった。
道場からは、ミットを叩く音が響いている。
その古いドアを開けると、練習生達の汗によって湿度と気温が高くなった、生暖かい空気が全身を包んだ。
すかさず秀一が、葉子の腕を掴み身構える。
練習生達の視線が一斉に4人に集まった。秀一の予想通り、その視線は葉子と和葉への好奇の視線へと変わっていった。
秀一は葉子を、葉子は和葉を視線から庇(カバ)うように真幸の後を付いて部屋の奥に入って行く。
そこは事務所だった。乱雑に置かれたボロボロの机の上には、沢山の格闘系の雑誌が積まれている。
1つの机の横で真幸は止まった。そして、積まれてあった雑誌を数冊捲(メク)ると試合の説明をはじめた。
「俺が今度出るのは、テレビでやってるS―1(総合格闘技のNO1を決める事を目的とした大会)の、もっと規模の小さい試合だと思ってくれればいい。」
真幸が開いたページには、
《Fighting Castle》
と呼ばれる試合の、結果及び内容が書かれていた。カラーページなので、試合中の写真が生々しく掲載されている。