爆走ハラスメント〜ツンデレ生徒会と硬派な王子達
秀一は上半身、真幸はほぼ全身が裸に近い姿なので、葉子の提案で筋肉が綺麗に写るよう、露出している部分にサラダ油を塗っていた。

(*肌が荒れるので、絶対に真似しないで下さいね。通常はボディオイルかボディローションを使っています。)


「浜松、大丈夫だ。…何ぼさっとしてんだよ。和葉、早く来いよ。」


和葉はドギマギしながら真幸に近づいた。もう真幸しか見えていない。


和葉が真幸のもとへ来ると、真幸はあっさりと和葉を抱き上げた。


そして落とした。


つるんっ!


「きゃああ!」


どさっ。


和葉は地面に――


落ちなかった。


「ほら!だから言ったでしょ!」


葉子が和葉を受け止めていた。落ちると予想して、受け止める準備をしていたのだ。


「悪い、浜松。」


和葉を降ろす葉子に、真幸がすまなさそうに謝った。


「葉子様!ティッシュ持ってきました!」


先程の男子がティッシュ箱を持ってきたので、葉子は数枚取り出すと、真幸の体を拭きだした。


一番面積が広く、拭きやすい胸板を。
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