最後の晩餐は貴女を…
肩で息をしながら、手首で乱暴に涙を拭っていると、それまでじっとしていた菅さんが近付いてきて顔を胸に押し付けられた。



「俺、ハンカチ持ってないから」



と言われ頭を撫でられた。

そんな私達に声がかけられた。

「すみません、静かにしてもらえますか?」

看護士さんだ。



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