最後の晩餐は貴女を…
「…一晩だけとかイヤだからね」

白状した私の耳に出会って初めて菅さんの真面目な声が響いた。

「大丈夫。ずっと離さないよ。モモ…」

モモ…

普段呼ばれ慣れていないから、自分の名前を呼ばれただけなのに、何だかとても恥ずかしくなった。



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